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水には、上下がある。では、上でもない下でもない「中水」とは?
歴史と観光 · 2022/09/01
水の惑星と言われる地球。でも、地球の水の97.47%は海水です。淡水は、2.53%。淡水といってもほとんどが南極と北極の氷河です。地中深くに貯えられた地下水もあり、川や湖など私たちが利用できる水は、地球上の水の0.01%です(国土交通省2021年「日本の水資源の現況」より)また、水道水がそのまま飲める国はノルウェー、スウェーデン、フィンランド、オーストリア、ニュージランド、日本などの12か国だけ。世界でも少数派(同資料より)なのです。 0.01%の貴重な水だからこそ、有効に利用したいものです。国連の呼びかけで水を持続的に循環させる「水の再利用」が各国で推進されています。再利用の水の代表が、「中水」です。中水という言葉は聞き慣れないと思いますが、上水(飲用水)・下水の中間という意味で「中水」と呼ばれています。 中水は、飲料水のような高いクオリティを必要としない水です。トイレに流す水や樹木への水は、上水である必要はありません。生活用水や雨水を処理して得られた水を、工業用、消防用、清掃用などに利用します。水の再利用よる環境保全や水道料金のコスト削減のメリットがあります。